『フォーカス・リーティング』(寺田昌嗣)

『フォーカス・リーティング』(寺田昌嗣)

 

素早く本を読んで必要な知識を入れたい人はいますか。そういう人は『フォーカス・リーディング』という本に書いてあることが参考になるかもしれません。

 

◾️読書には3種類ある

 

まず速読する前に共有したい前提事項があります。それは「読書は自己投資のためにやる」ということです。

だから娯楽としての読書は今回対象外です。さあ前提を共有したうえで次に進みますが、読書には3種類あるので紹介します。

 

1:to have 知を入れるための読書 (学術書

2:to do 指針を入れる読書 (ビジネス書)

3:to be 疑似体験の読書 (小説)

 

あなたが速読したい本は上記のどれに当てはまるか、考えましょう。

1は学術書、2はビジネス書、3は小説だ。どの種類をどのように読むかが重要になり、フォーカスする目標を見定めること、それがフォーカス・リーディングという速読法なのだ。何も考えずに読書するのではなく「この本から何を得たいのか」という目的をはっきりさせるってことですね。

 

話題の新刊や目を引くタイトルの新書は数多くありますが、目的意識なく読んでいてはどこが大事か分からないと筆者は述べています。パラパラ読んで、たまたま目にとまる知識や指針があればいいが、その偶然に頼るのは非効率なのです。つまり「その本から何を得たいのか」という目的が必要なのです。

 

◾️速読するためには知のデータベースが大事

 

読みやすい本もあれば、読みにくい本もある。読みにくい本は全然読めないっていう人もいると思います。でもどんな本でもスイスイ読める人がいる。その違いはなんなのか。簡単にいえば「その本の内容を読まなくてもほとんど知っていたから」です。おいおい、何を言ってるんだ。読まなくても知ってるって意味分からないよ、そう言いたくなる気持ちはよーく分かります。

 

読書中に「理解できない表現や知識にぶつかること」ってありますよね。どうしてそんなことが起こるか考えたことがありますか。それは「知のデータベースがスカスカだから」です。基礎読書量が足りないから、そういうことが起こるんです。

速読の達人になれば、500ページの本でも5分ぐらいで読めるらしいです。そういう人は基礎読書量が多くて、知のデータベースが膨大なのです。だから書いている内容がすべて理解できていて、分からない単語にぶつかることもないし、自分にとって必要ない箇所は読み飛ばすことができるし、必要なところだけを読めるわけです。

 

でもこれは小説には向かない読書法です。もちろん読めないことはないんですが、今自分がほしい情報だけを手に入れる読書法だと、小説のレトリックを味わえないし、深く考えることができなくなる懸念があります。

 

◾️ライフプランを考えてから本を手に取ろう!

 

おさらいしましょう。フォーカスすべきものを見つけるために、まずは自分の目的を決める必要があります。

自分の目的を決めるためには、ライフプランやキャリアプランを決める必要がある。つまり一番最初に自分についてよく考えるプロセスが必要なんですね。

 

無作為に気になる本を読む活字中毒のような人、なんか本を読みたいけど何を読んでいいか分からない人、早く本を読めるようになりたい人、いろいろいると思います。まずはライフプランとかキャリアプランを考えてから、本を選んでみましょう。

効率よく情報収集するためにフォーカス・リーディングという手法があるので、気になったら読んでみてください。

とはいっても基礎読書量が少ない人だと速読は無理なので、ある程度の読書量を詰んでからになりますのでご注意を。

フォーカス・リーティングってググると速読教室の講座がたくさん出てきます。

 

私は半日のお試し講座を受けたことありますが、なかなかキャラの濃い先生でした。