2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【家で映画 vol.5】『カクテル』(1988/アメリカ)

『カクテル』(1988/アメリカ) トム・クルーズの映画は何が好きかと聞かれたら、私は『カクテル』と答えます。物語は主人公が軍を除隊するところから始まる。学歴はないけど億万長者になる夢だけを持ち、ニューヨークへ向かう。簡単なあらすじですが「野心…

【家で映画 vol.4】『みなさん、さようなら』(2003/カナダ,フランス)

『みなさん、さようなら』(2003/カナダ,フランス) センスがあるのかないか分からない微妙な邦題なのだが、原題は『蛮族の侵入』である。ちなみに蛮族とは父親にとっての息子を意味している。劇中では、仲の悪い親子が末期がんの父に対して向き合う姿が淡々…

『暇と退屈の倫理学』(國分 功一郎)

『暇と退屈の倫理学』(國分 功一郎) 「なんとなく退屈だと」という心の声は誰しも聞いたことがあるだろう。『暇と退屈の倫理学』によると、この心の声は人間にとって耐え難いことであると書かれている。 ▼消費と浪費は異なる 現代において「消費」とはモノ…

『うたかたの日々』(ヴィアン)

『うたかたの日々』(ヴィアン) 1940年代のフランス小説であり、ファンタジーな世界観が特徴的だ。「ニキビよ消えろ」と願えば消える、クロエという恋人とデートする日は雲が二人の前にやってきてパッとはじけてシナモンシュガーの香りが残ったりする。そこ…

『フォーカス・リーティング』(寺田昌嗣)

『フォーカス・リーティング』(寺田昌嗣) 素早く本を読んで必要な知識を入れたい人はいますか。そういう人は『フォーカス・リーディング』という本に書いてあることが参考になるかもしれません。 ◾️読書には3種類ある まず速読する前に共有したい前提事項…

【家で映画 vol.3】『動くな、死ね、蘇れ!』

『動くな、死ね、蘇れ!』(ソビエト連邦/1989) 1989年に旧ソビエト連邦が制作した映画であり、1990年にはカンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞している。暗そうな映画だが、予想裏切らず思いっきり暗い。(観る人は覚悟して観よう) 第二次大戦後、スーリ…

満員電車、飲み会、「カバンの中身は何ですか?」的動画…

COVID-19蔓延前の日常を愛しいと思えたときもあったが、徐々に感覚が変化して今ではとてもダサいと感じはじめている。 満員電車は言わずもがなダサい。正直、通勤は運動にもなっているし、一人の時間なわけだし、ダサいと思わない。戻ってきてほしいと思うこ…

【家で映画 vol.2】『THX 1138』

『THX 1138』(アメリカ/1971) ジョージ・ルーカスの長編映画デビュー作で、人間がコンピュータに完全管理されているディストピア映画。真っ白な部屋とか、ロボット警官とか、AIの神とかは部分的に面白いものはあるが、エンタメ性はなく退屈である。後のス…

「この飛沫がいいんだよ」というクールな行為

二ヶ月ぶりに散髪をした。今までは電車移動で20分ほどかかる床屋に行っていたが、近所の床屋に行った。その床屋は換気と消毒とスタッフの体温検査、マスク着用、最小人数の体制、顔剃りはしない等の三密対策をしていた。顔剃りをしてもらえないのは残念だが…

zoom飲み会はもう飽きた

ウィルスによって社会変革が促されている。リモートワークとかソーシャルディスタンスとかあるけど、個人として何か変えようと思うことはあるか。僕は「発信」だなと思う。一ヶ月前は「今までの日常が戻ってほしい」と思っていました。飛沫が顔面に直撃する…

『ペスト』(カミュ)

『ペスト』(カミュ) コロナ前の世界に作られたものが古めかしく感じる。特に昨年末や年明け直後に未来予測したような本は読む気にならないから連休にすべてメルカリで始末した。 コロナ後の世界について書かれた書籍はまだまだ少なく、識者たちは電波を介…